Dip X
DipXは、新しいサンゴやライブロックを水槽に安全に導入するための、非常に効果的なディップ剤です。
新しいサンゴには、サンゴの隙間の奥深くに隠れた、望まれざる「寄生生物」が付着していることが多々あります。これら様々な小さい生き物達は通常肉眼では見えませんが、一度水槽に入ってしまうと、サンゴからサンゴに移動しながら、デリケートなリーフアクアリウムの生態系にダメージを与える可能性があります。
これまで、サンゴの愛好家は、淡水浴やヨウ素、さらには家庭用消毒剤など、一般的な駆除剤を使用してきました。しかし、これらは一部の寄生生物を駆除できますが、それら全てを駆除できるわけではありませんでした。
過去数年間に亘り、私たちは寄生生物が蔓延したサンゴ水槽で実験を行い、市販の様々なディップ剤や他の忌避成分を比較しながら、サンゴへの有効性と総合的な安全性の両面について調べてきました。
その結果を基に開発されたDipXは、3つのエッセンシャルオイルを独自に配合して作られており、無機消毒剤は一切含まれていません。Red Sea社の試験では、DipXはあらゆる種類のサンゴに対して安全であり、他のどの駆除剤よりも効果的であることが示されています。
他の駆除剤と比較したDipXの試験結果*
サンゴに寄生生物がいるのはなぜか?
自然界では、サンゴに関連する小さな無脊椎動物の多くの種がサンゴやサンゴ礁の岩上に生息し、まとめて「日和見居住生物」と呼ばれます。これらの日和見居住生物の最も一般的なグループには、甲殻類、ゴカイ類(ワーム)、棘皮動物、巻貝などがあります。
ほとんどの場合、これらは宿主にダメージを与えることなく宿主から恩恵を受け取っています。その他の場合(ミドリイシに住むサンゴカニなど)では、宿主と住人の両方がお互いの関係から恩恵を享受しています。しかしながら、宿主であるサンゴを食べてダメージを与える住人も存在します。自然の生息地では、これらの日和見居住生物は、栄養が不十分であるのと自然の捕食者が存在するため、比較的に少数派となります。
サンゴがある環境から別の環境に移されるとき、これらの日和見居住生物は宿主のサンゴに付着したまま残り、偶発的に移動する寄生生物となります。
なぜサンゴをディップする必要があるのか?
既に完成してしまったリーフアクアリウムから特定の日和見居住生物を取り除くための実行可能な方法はありません。
偶発的な寄生生物のすべてが、人工的なリーフ環境に必ずしも悪いという訳ではありません。しかし、一部の寄生生物は直ぐにでも歓迎されない訪問者となってしまうため、「転ばぬ先の杖」として、侵入を防ぐようにすることを強くお勧めします。ただし、それらが既に水槽システムに侵入してしまった場合、影響を受けているサンゴや岩を取り出し、それら一つ一つを処理していく必要があります。
サンゴを注意深く検視することは、リーフアクアリウムにおける通常の飼育ルーチンの一つであるべきです。これにより、軟部組織の損傷や変色の兆候をできるだけ早く特定し、調べを進めることができます。寄生生物の存在を早期に発見することは、リーフアクアリウム全体に害を及ぼす可能性のある、制御不能な大発生を防ぐための最も効果的な方法です。
特徴
- SPS、LPS、ソフトコーラル、スナギンチャク、ディスクコーラル(ディスクとバブルディスク)など、あらゆる種類のサンゴとライブロックに安全です。
- ミドリイシを食害するヒラムシ、コモンサンゴを食害するウミウシ、アクロポラ・レッドバグやその他のサンゴの「寄生生物」を効果的に駆除します。
- RTNとSTNの進行速度を遅くします(隔離浴のみで使用)。
- ヨウ化カリウムや臭化カリウムなどの無機元素を含みません。
- 使用方法が簡単で、信頼性と費用対効果に優れています。
使用方法
- 空の容器にDipXを注ぎます。予め容器が清潔で乾燥している事をご確認ください。
- 10 mlのDipXを1Lの飼育水に混ぜ、溶液を準備します(水槽の水で1:100に希釈)。
- 新しいサンゴまたはライブロックを15分以内で溶液に浸します。
- 一度に処理できなかった場合、サンゴ/ライブロックを最大4回に分けて溶液を再利用できますが、用意してから2時間以内には廃棄してください。